札幌vs横浜FM:恐れていては埋められないが……。札幌、どう挑む
- Jリーグデータ 2024/09/07 06:43
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JリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド、ベスト4進出チームを決める運命の準々決勝第2戦が8日に開催される。大和ハウス プレミストドームでは、札幌と横浜FMが激突する。
まずは4日に横浜FMのホームで行われた第1戦を振り返っていきたい。
その3日前に明治安田J1第29節・川崎F戦を戦っている札幌に対し、横浜FMは同節のアウェイ・磐田戦が台風10号の影響により中止に。この日程の違いがどういった影響を与えるのかは、1つの注目点だった。
実際に試合を迎えてみると、札幌は川崎F戦からスタメン7名を入れ替えるターンオーバーを行いつつも、中盤のユーティリティープレーヤーである駒井 善成や最終ラインの髙尾 瑠とパク ミンギュ、左サイドの菅 大輝を中2日の日程ながら続けて先発に据えるマネジメントで挑んだ。一方の横浜FMも外国籍選手全員をメンバーから外し、また直近のリーグ戦であるJ1第28節・C大阪戦の先発から大半を入れ替えるマネジメントで試合をスタートさせた。
序盤から互いの陣地をスピーディーに行き来し、互いに好機を作り出す展開となっていったが、札幌は最後のところでアマドゥ バカヨコが決め切れない場面が続くと、横浜FMは30分、36分と立て続けに植中 朝日が決めて2点を先行。決定力の差が如実にスコアに反映されていった。その直後に横浜FMの決定機になりかけたところを荒野 拓馬がファウルで止めてしまい、一発退場。横浜FMが2点のリードを持った上、前半のうちに数的優位になったことで、第1戦の方向性はおおよそここで決まってしまったと言える。
後半に入ると、横浜FMがさらに加点する。59分にオウンゴールで3点目を挙げると、その後も天野 純が持ち前のシュート精度の高さを発揮して2得点を奪い、点差を大きく広げていく。札幌も途中出場の白井 陽斗が77分にゴールへ蹴り込んで一矢報いたものの、横浜FMが終盤にも水沼 宏太の鋭いシュートで6点目を加え、大差で第1戦を制している。
さて、そうした中でこの第2戦を見通していきたいのだが、あらためて記すまでもなく圧倒的に有利なのは、5点ものリードがある横浜FMだ。しかもエウベルやアンデルソン ロペス、ヤン マテウスといったリーグ屈指の強力アタッカー陣が第1戦を欠場していたため、これが温存だったのであればフレッシュなコンディションで乗り込んでくることになる。
そして最大の焦点となるのは、ホームでこの試合を迎える札幌がどのようにして5点のビハインドを埋めようとしていくかだ。持ち前の攻撃力をとにかくスコアへ結びつけていくしかないが、過度に前のめりになり過ぎても横浜FMのカウンターに脅かされてしまう。ただ、それを恐れていては5点もの差を埋めるのは困難である。というのがこの第2戦の大まかな背景だ。
先勝した横浜FMが優位ではあるが、札幌もホームで何かを起こしたいはず。準決勝進出を懸けての白熱したゲームに期待したい。
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