２連敗中の柏が、直近２戦未勝利のＧ大阪をホームに迎えた。

柏はリーグ中断期間前の直近試合である明治安田Ｊ１第24節・川崎Ｆ戦から先発を２人変更。パリ五輪に参戦したU-23日本代表の細谷 真大、関根 大輝がともに先発入りした。対するＧ大阪は前節・FC東京戦から先発を４人変更。宇佐美 貴史、山田 康太、山下 諒也らがスタメンに名を連ねた。

最初にチャンスを作ったのは柏。１分、古賀 太陽がロングボールを送ると、前線の細谷がDFの圧を受けながらも前を向いてシュートを放つ。このこぼれ球に山田 雄士が反応したが、これも相手の守備対応に遭い、得点とはならない。

ファーストシュートを許したＧ大阪だが、６分にカウンターから宇佐美がクロスバー直撃のシュートを放つなど、決定機を創出。その後も着実にボールを動かし、後方で数的優位を作りながら柏の最終ラインの背後を突こうとする。しかし、柏のDFも粘り強く対応。Ｇ大阪は押し込んでもネットを揺らすことができない。

20分台に入ってからは、柏もボールを保持する時間帯を作れるように。相手陣中央から左サイドへ展開し、深い位置から折り返しを入れる形で先制点を狙った。35分には戸嶋 祥郎が左のジエゴへ浮き球を送ると、ジエゴが頭で折り返す。最後はゴール前の垣田 裕暉がヘディングシュートを放ったが、枠を外れた。対するＧ大阪はその１分後にチャンス。左サイドへ展開すると、ボールを受けた宇佐美がシュート。しかし、これはGK松本 健太に防がれた。

ハーフタイムに入り、柏は選手交代を実施。前半終了間際にピッチに座り込んでしまった関根に代わり、片山 瑛一が右SBに入った。

後半に入ってまず主導権を握るのは柏。セカンドボールを中盤で拾い、相手陣へと押し込んでいった。51分には片山のパスを細谷がペナルティーエリア右で受けると、寄せに来た相手DFを吹き飛ばし、シュートまで持ち込む。しかし、これはGK一森 純に防がれた。

60分前後の時間帯に入ると、互いに選手交代を実施。Ｇ大阪はウェルトンと坂本 一彩を投入し、柏は木下 康介と島村 拓弥を投入した。

70分には柏に絶好機が到来。マテウス サヴィオのスルーパスにジエゴが反応して抜け出すと、ペナルティーエリアへ折り返しを入れる。ゴール前の木下が合わせたが、一森の好守に阻まれ、得点とはならない。その３分後にはＧ大阪にチャンス。ペナルティーエリア左からのクロスにダワンがゴール前で合わせたが、松本に防がれた。

77分に柏は最後の選手交代を実施。細谷に代えて小屋松 知哉を投入した。その交代直後、小屋松が右サイドからクロスを上げると、ペナルティーエリア内で木下が頭で合わせる。しかし、これは枠を外れた。

終盤の時間帯は柏が押し込む展開が目立ったが、最後までスコアは動かず。スコアレスドローに終わり、両チームともに勝点１を手にした。