両者ともにアグレッシブな試合の入りを見せる。栃木は前線から勢いよくプレスを掛けて相手に長いボールを蹴らせ、そこからセカンドボールを拾って押し込んでいく。山口も負けじとハイプレスを仕掛けてボールを奪い、ショートカウンターからゴールに迫った。

17分、アウェイの栃木が試合を動かす。相手陣で奪ったボールを前につなぎ、最後は大島 康樹がペナルティーエリア中央から右足でゴール左上に決める。しかし26分、飲水タイム明け最初のプレーで山口が追いつく。右サイドで受けた若月 大和が突破してクロスを入れると、これが相手に当たってゴールに吸い込まれた。

ここから山口がボールを握ってペースをつかむが、最後の精度を欠いて決定機までは作れない。すると44分、栃木がCKの流れから相手陣でプレーを続けてクロスを送り込み、相手にはね返されながらも、こぼれ球に反応した宮崎 鴻が押し込んだ。

このまま前半を終えるかと思われた45＋１分、山口はパスをつないで右サイド深くまで進入し、若月がクロスを送ると、ゴール前の混戦から河野 孝汰が頭で合わせて再び追いついた。

後半、山口がボールを握りながら相手の背後を狙って試合を進めていく。栃木は焦れずにブロックを組んで守備を固め、ゴール前ではやらせない。

69分、山口が３枚代えで勝負に出ると、その１分後、交代で入った山本 駿亮が後方からのボールに反応して抜け出す。そこからゴール前にボールを入れると、相手に当たってゴールに吸い込まれ、ついに逆転。さらに84分には、山本 駿亮と同じタイミングで途中出場していた小林 成豪がCKから押し込み、リードを広げた。

栃木は90＋５分に１点を返すが、反撃もここまで。山口が４－３で勝利してホーム３連勝を飾った。