明治安田Ｊ２は残すところ10節。中断期間が明けてから４戦負けなしかつ３連勝中の山形がホームに迎えるのは、ここ14戦負けなしの横浜FC。Ｊ１昇格プレーオフ圏内に潜り込みたい９位・山形も、勝点１差の首位・清水をとらえたい２位・横浜FCも、歩みを止めてはいけない一戦だ。

山形は前節、藤枝と対戦し、１－０で勝利を収めた。27分にクイックリスタートから相手を退場に追い込み、１人多い状態で優位に進めたが、得点が決まったのは60分。土居 聖真とのワンツーでディサロ 燦シルヴァーノが決めた。これ以外の場面でネットを揺らせなかったが、前後半ともに多くのチャンスを意図的に作り出した。

ディサロと土居はゴールを奪いながら、チーム全体の質にも好影響を与えている。今節はCB安部 崇士が累積警告で出場停止となるため、この夏に群馬から完全移籍で加入した城和 隼颯に期待したい。ここ２試合は途中から出場し、着々とアジャストを進めている。

一方の横浜FCも、中断期間が明けてからの４戦は山形と同じく３勝１分で、負けなしを伸ばしている。その４戦で唯一の引き分けは、自動昇格を争う３位・長崎との試合。勝ち切れなかったことは悔やまれるが、最低限の結果を得て、その後は２連勝を収めている。

２－０で勝利した前節・徳島戦は、ハイプレスが猛威を振るい、５分にボランチのユーリ ララが相手のCBまで詰めたことによって先制点が生まれた。後半にはジョアン パウロが自身のヘディングシュートのこぼれを押し込み、追加点を奪った。相手に決定機を与える場面もあったが、GK市川 暉記を中心に無失点に抑え、リーグ最少失点を誇る守備の安定感を示した。

両者の前回対戦はニッパツ三ツ沢球技場での第３節。ホームの横浜FCが強烈で狙いを持ったプレッシングを展開して山形を圧倒し、２－０で今季初勝利をマーク。開幕２連勝を飾って乗り込んできた山形に今季初黒星をつけている。

今節はセットプレーも含めて、目が離せない展開が予想される。