柏vs東京Vの見どころ:再びの対3バック。柏は反省を生かせるか
- プレビュー 2024/08/30 06:41
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前節・広島戦で3試合ぶりに黒星を喫した柏が、前節・鹿島戦で4試合ぶりに白星を挙げた東京Vをホームに迎える。
夏の中断期間以降、上位のG大阪に引き分け(明治安田J1第26節/0△0)、残留を争う湘南に勝利(前々節/2○1)と、上々の戦績を収めていた柏。しかし、前節・広島戦では0-2と完敗を喫した。「入りこそ敵陣でプレーする時間はあったかもしれないが、チームとしてのボールの奪い方、トランジション、そもそもの守備の強度……。すべてにおいて上回られていた気がする」と古賀 太陽が話したように、各選手が強者との力の差を痛感していた。
その広島戦では、システムが異なる相手に対して思うように守備ができなかった。高い位置から連動してボールを奪おうとしても、ワンタッチパスではがされ、SBの背後を使われる場面が散見。山田 雄士は「(守備の)アプローチの仕方を試合中に変えられたら、もう少し良かったと思う。簡単にプレスをはがされるのであれば、背後をケアしながら出ていくとか、ワンタッチパスされる瞬間を狙うとか……」と話す。今節の相手・東京Vも広島と同様、3バックを採用する相手。システムのズレをいかに利用するかは、両チームにとって大きなポイントとなる。
そして、今節はここまでの27試合すべてで先発出場していた守備の要・古賀が出場停止。影響がまったくないとは言えないが、代役候補の1人である野田 裕喜は闘志を燃やしていた。「前線の選手がプレーしやすいような攻撃の一歩になるプレー、守備ではラインコントロールを心がけたい。そして、何より無失点で終わらせるところを意識して、チームの勝利に貢献したい」。チーム一丸となり、残留争いを抜け出す上で重要な勝点3を獲得できるか。
対する東京Vは、シーズン前半戦は[4-4-2]のシステムを採用していたが、途中から[3-4-2-1]に移行。自陣で守る際は5バックに変化する堅い守備も特長で、第21節・横浜FM戦(2○1)以降、複数失点を喫した試合がない。一方、得点力という部分では課題を抱えており、直近4試合中3試合が無得点。前節は山見 大登が2得点を挙げたものの、染野 唯月や木村 勇大などほかのFWは得点から遠ざかっており、この流れに乗りたいところだ。
柏の古賀と同じく、東京Vも守備の要である谷口 栄斗が出場停止。「次の試合は出られないけど、そこに向けてチームとして良い準備ができればと思う」と谷口が話したように、チーム力を示したい一戦だ。前節も、CBとして先発出場を続けていた林 尚輝が、期限付き移籍元との試合に出場できない規定により出場不可となったが、約1カ月ぶりに先発出場した綱島 悠斗の活躍もあって1失点に抑えている。堅守を維持し、今季三度目の連勝なるか。
4月に行われた前回対戦は1-1のドローに終わっている。今季二度目の対戦で勝利を挙げるのは柏か、それとも東京Vか。試合は8月31日、19時キックオフだ。
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