磐田0-2札幌:残留を争う直接対決。制したのは“徹した”札幌
- Jリーグ試合後のニュース 2024/08/26 05:45
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降格圏に位置する磐田と札幌の直接対決が、日曜日の夜にヤマハスタジアム(磐田)で行われた。
磐田は、リカルド グラッサとジョルディ クルークス、渡邉 りょうが先発に復帰したほか、今季は度重なるケガに苦しんでいた中村 駿が3月の明治安田J1第4節・G大阪戦以来の先発に抜擢された。また、2試合の出場停止が明けたマテウス ペイショットはベンチスタートとなり、JFA・Jリーグ特別指定選手の角 昂志郎(筑波大在学中)がリーグ戦では初めてベンチに入った。
対する札幌は、出場停止明けの菅 大輝が2試合ぶりに先発に復帰。ベンチにはフランシス カンやアマドゥ バカヨコといった今夏加入の新戦力が入った。
まずは磐田がキックオフの流れから前線へロングボールを送り、こぼれ球を拾った松原 后がドリブルでボックス内からシュートを放つ。これは相手DFのブロックに阻まれたが、開始15秒ほどでスタジアムを沸かすチャンスを作る。
ただ、札幌もすぐに流れを引き寄せる。相手のパスミスを奪ったところからスタートした6分のカウンターは、青木 亮太がGK川島 永嗣との1対1で仕留め切れなかったが、9分にはショートパスをテンポよくつないで右サイドを突破。最後は近藤 友喜がポストに当たった自身のシュートのこぼれ球を押し込んだ。
立ち上がりに先行を許した磐田は、良い形でボールを奪えたときは素早いカウンターでゴールへ迫ろうとする。しかし、札幌の守備陣が1対1や球際で執着心と集中力を切らさず、簡単にシュートを打たせない。
それでも磐田は44分、ジョルディ クルークスへボールが入ったときに植村 洋斗がタイミングよく攻撃参加して、中央へ絶妙なグラウンダーのクロスを送る。このボールにジャーメイン 良が足を伸ばして合わせるが、わずかに枠を捉え切れず。その直後にはジョルディ クルークスのワンタッチクロスを松本 昌也がヒールで合わせ、ボールはネットに吸い込まれたが、オフサイドの判定でノーゴール。前半は磐田が押し込む時間が長かったものの、札幌がリードして折り返した。
1点を追いかける磐田は、後半開始から古川 陽介を投入。後半の立ち上がりもジャーメインと渡邉の前線が最終ラインの背後を積極的に狙う戦い方を徹底するが、札幌も前半と同様に最終ラインを中心に体を張って集中を切らさず、つけ入るスキを与えない。
こう着した状況を打破できない磐田は62分、右サイドにドリブル突破が武器の角を入れ、75分にはハイボールのターゲットとなるマテウス ペイショットを投入するが、試合の流れは変わらない。85分には最後の交代カードを切り、山田 大記を入れた。
だが、札幌が勝利への執念で上回った。後半は攻撃でリスクは負わず、サイドへロングボールを送って時間を進める。そして89分には青木が追加点をマークし、勝負あり。
最後の最後まで勝つことに徹した札幌が残留争いのライバルを倒し、今季初の連勝という大きな1勝を手にした。
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