明治安田Ｊ１第28節、京都とFC東京が対戦する。

ホームの京都は８勝７分12敗の勝点31で、現在16位。前節はＣ大阪と対戦し、アウェイで５得点を奪って快勝した。12分、原 大智のシュートがポストと相手GKに当たった跳ね返りに詰めたラファエル エリアスが、左足で豪快に蹴り込んで先制。17分には相手の背後へ抜け出した原が鮮やかなロングループシュートを決めると、28分にはケガから復帰した福田 心之助が攻め上がりから強烈なシュートを決めてリードを３点に広げる。前半終了間際に１点を返されたが、後半に入っても56分と64分にラファエル エリアスが味方のお膳立てから決めて、ハットトリックを達成。その後、２点を許したが、５－３で関西勢同士の対決を制している。

水曜日には天皇杯ラウンド16で大分と対戦。Ｃ大阪戦から８日間で公式戦３試合を戦うスケジュールも考慮して、曺 貴裁監督は先発メンバーを大幅に入れ替えて挑んだ。56分にCKから松田 佳大が頭で押し込んで先制し、81分には味方のシュートがポストに当たってこぼれたボールに反応した川﨑 颯太が押し込んで、２－０で準々決勝へとコマを進めている。

リーグ序盤戦の苦境から、直近10試合で勝点20を獲得するなどチームを立て直してきた京都。この流れを止めることなく、今節もホームで勝利を目指す。

対するFC東京は10勝８分９敗の勝点38で、現在８位。前節は東京Ｖとの“東京ダービー”をスコアレスで終えた。シュート数は５対12とチャンスが少なく、逆に相手にゴールへ迫られる場面が多かったが、GK野澤 大志ブランドンの好守もあり、得点を許さずに勝点１をつかんでいる。

ただ、７月以降は６試合で勝点５を積み上げるにとどまっており、上位進出のためには勝点３が欲しい状況だ。必要なのはゴール。直近３試合はいずれも無得点に終わっており、荒木 遼太郎も前節を｢ゲーム運びは良かったですけど、ゴールまでのところでシュートにもっていくところが、何かもう一歩足りなかった感じですね｣と振り返っている。組織で解決するのか、それとも個人が突破口を見いだすのか。京都と違って水曜日に試合がなく、１週間の準備期間があったという利点を生かして、アウェイへ乗り込みたい。

両チームの前回対戦は５月に行われた第11節。先手をとったのはFC東京で、開始早々の４分にバングーナガンデ 佳史扶が左足で、21分にはディエゴ オリヴェイラが頭で、いずれもサイド攻撃からのクロスをゴール前で合わせた。京都は79分に平賀 大空がCKから１点を返したが、試合は２－１でFC東京が勝利。ただ、このときから両チームの状況は一変しており、今回の対戦ではどのような試合の入り方になるのかが注目される。

この日は夏休みの企画として、人気ゲーム『スプラトゥーン３』のイベントが実施される。特製うちわの配布や、来場するゲームキャラクターと京都サンガのマスコット・パーサくん、コトノちゃんとのPK対決、写真撮影会やフォトスポットの設置など、スタジアム外でも楽しい企画が盛りだくさんだ。もちろん、ピッチ内でも観戦者を盛り上げる好ゲームが期待される。

試合はサンガスタジアム ｂｙ ＫＹＯＣＥＲＡで19時キックオフ。