ＮＤソフトスタジアム山形では、前節・徳島戦で勝利した12位・山形と、３試合勝利がない３位・長崎が対戦する。

ホーム連戦のアドバンテージを生かしたい山形は、前節で３試合ぶりに勝利した。スコアは１－０ながら、狙いどころを明確にした守備の連動性と、セットプレーを含む自陣守備での粘り強さで無失点。攻撃でもスペースを巧みに突きながらボールを前進させた。最後のクロスやシュートの精度はあと一歩で、無得点の時間が続いたが、71分にセットプレーの流れから均衡を破り、残りの時間も徳島の攻撃をしのぎ切った。

前線のディサロ 燦シルヴァーノ、土居 聖真の新加入コンビも徐々にチームにアジャストする中、前節は今季リーグ戦初出場の坂本 稀吏也が攻撃で特長を発揮するなど、収穫も多い一戦となった。13日には群馬から城和 隼颯の完全移籍での加入が発表された。今節に出場する可能性も十分にある。

長崎は中断期間前の24試合でわずか１敗と抜群の強さを誇り、明治安田Ｊ２第23節終了時点では首位に立っていたが、中断期間前後の３試合で２分１敗と勝利がなく、現在は３位。Ｊ２得点ランキングトップタイのエジガル ジュニオもここ４試合はノーゴールに終わっている。

前節は当時首位に立っていた横浜FCとの直接対決に挑み、結果はスコアレスドロー。勝てば順位が入れ替わる状況だったが、勝点２差は変わらず。その間、２位・清水が勝点３を加えて首位に返り咲いた。３つ巴の激しい首位争いはまだ続きそうだが、ここから離されないためにも、１試合でも早く足踏み状態から脱する必要がある。

第８節の前回対戦は、山形が固く閉じたはずの中央を、わずかなスキを逃さずに長崎が突き、マテウス ジェズスの得点で先制。後半も山形の攻撃をいなしながら、70分にフアンマ デルガドの追加点で勝負を決めた。長崎のシーズンダブルか？山形のリベンジなるか？果たして、結果はいかに。