福岡は０－２で敗れた前節・神戸戦から４人を入れ替えての先発構成。３バックの右に入ったドウグラス グローリが明治安田Ｊ１第22節・京都戦以来８試合ぶりの出場。神戸戦を累積警告による出場停止となった宮 大樹が２試合ぶりに先発。左のシャドーに入った金森 健志が第19節・町田戦以来11試合ぶりの先発となった。スタート時フォーメーションは［３－４－２－１］。

一方、３試合ぶりの勝利を狙う町田は、２－２で引き分けた前節・浦和戦から３人を入れ替えた先発構成。藤本 一輝が２試合ぶり、右SBに入った林 幸多郎が４試合ぶりの先発。２トップの一角に入ったのは、９月８日のＪリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝第２戦・新潟戦で先発出場して先制ゴールを挙げた中島 裕希で、今季リーグ戦初先発となった。スタート時のフォーメーションは［４－４－２］。

互いにロングボールを蹴り込む展開で始まった前半開始早々に、町田にアクシデント発生。背後へのロングボールを収めたウェリントンの前進を阻んだ中山 雄太が、足を痛めて５分にドレシェヴィッチと交代。その後はウェリントンへのロングボールを軸に前へのパワーを作り出す福岡が押し込み、23分には紺野 和也の左CKからニアサイドに走り込んだ小田 逸稀が惜しいヘディングシュート。町田はこの場面で昌子 源が脳震盪を起こし、33分に望月 ヘンリー海輝と交代。CBが前半で２人とも交代するアクシデントの影響もあったか、町田は単純なミスが続く中でなかなかリズムを作り出せず。逆に好リズムを持続する福岡は、35分に右サイドの小田のクロスをニアサイドに入った松岡 大起がヘッドで合わせるが、惜しくもポストにはじかれる。

劣勢が続いていた町田も、11分という長いアディショナルタイムに入ると二度の決定機を迎える。しかし、クロスのクリアボールをダイレクトで叩いたナ サンホの右足ボレーシュートも、左サイドからのボールを左足で合わせたオ セフンのシュートも、GK村上 昌謙のセーブに遭う。前半はスコアレスで終えた。

後半は、前半終了間際に連続して好機を作り出した町田が、そのままの勢いを持って入り、先制に成功する。51分、左サイドからの林のロングスローは宮にヘッドではじき返されるが、ゴールに向かって左側へ飛んだそのボールを中島がヘッドで折り返すと、ファーサイドにいた藤本が左足で流し込んだ。

この失点で福岡の守備陣が乱れる。56分、左サイドでの町田のボール交換にドウグラス グローリが簡単に食いついてワンツーから藤本に裏を取られると、角度のないところから藤本の右足アウトサイドのシュートを許す。これがカバーに入った田代 雅也に当たり、コースが変わってゴールイン。

２点をリードした町田はその後も余裕を持って試合を進め、69分にはダメ押し点を奪う。右サイドの短いスローインから望月が絡んでペナルティーエリア内でボールをつなぐ。福岡はこれを奪いに出るがクリアし切れず、中央右寄りでこぼれ球を拾ったナ サンホが巧みな切り返しからの左足シュートで逆サイドのネットを揺すった。

福岡は終盤に入って交代カードを切り、［４－４－２］の攻撃的なシフトをとるが、効果はなく無得点のまま終了。町田が３試合ぶりの勝利を収め、福岡は２連敗かつ９戦未勝利となった。