• Loading...
Loading...

FC東京vs名古屋:相性抜群。FC東京は“聖地・国立”で蘇る

  • Jリーグフォーカス 2024/09/12 10:21
  • 0

Image

代表ウィークによる中断が明け、明治安田J1が再開する。国立競技場では、10位のFC東京と11位の名古屋が対戦。シーズン終盤の戦いで中位から抜け出し、上位に食らいついていきたい両チームが火花を散らし合う。


ホームのFC東京からすれば、8月は苦しい1カ月となってしまった。その初戦となったアウェイでの第25節・G大阪戦は劣勢の時間が長かったが、パリ五輪帰りのGK野澤 大志ブランドンがビッグセーブを連発し、“青黒”をシャットアウト。0-0でなんとか勝点1を持ち帰ってきた。しかし、そこから浮上のきっかけをつかめずに、川崎Fとの“多摩川クラシコ”を0-3で落とすと、東京Vとの“東京ダービー”は、またしても野澤 大志ブランドンの活躍でスコアレスドローにもち込んだが、その後の前々節・京都戦(0●3)、前節・広島戦(2●3)で連敗。2試合続けて3失点と守備の安定感を欠くなど、8月の5試合を2分3敗で終え、勝ちなしが6試合に伸びてしまった。


それでも、プラスの材料を挙げるとすれば、広島戦で5試合ぶりのゴールが生まれたこと。台風の影響で移動に困難を強いられたり、63分までに3得点を奪った相手がペースを落としたりと、いろいろなエクスキューズはあるものの、攻撃的なサッカーを標ぼうするチームにおいては、終盤に俵積田 晃太と小柏 剛のホットラインで返した1点目も、仲川 輝人の気迫が乗り移って生まれたオウンゴールでの2点目も、チームがよみがえるためには十分な価値をもつゴールとなった。


そんな状況で迎えた中断期間は、守備の立て直しと同時にあらためて攻撃のトレーニングを重ね、自分たちのスタイルを見つめ直してきた。各ポジションにそれぞれケガ人が出てしまい、チームの台所事情は厳しい部分もあるが、新たなチャンスを得る可能性のある選手もおり、広島戦で今夏に加入して以降、初先発を飾って存在感を示したエヴェルトン ガウディーノも楽しみな存在。ホームデビュー戦での初ゴールが待たれる。


チームの背中を押す要素を挙げるとすれば、今節の舞台が国立であることだろう。2020シーズンのJリーグYBCルヴァンカップを制して以降、“聖地”では7勝1分と無敗を継続中。今季も4月にあった2試合で浦和と鹿島を叩き、7月には新潟を破るなど、抜群の相性を誇るスタジアムである。現在、6試合勝ちなしのFC東京が最後に白星を飾ったのは、その新潟戦(第23節/2○0)だった。それ以来の勝利、そしてシーズン終盤の巻き返しへ、国立で蘇りたい。


対する名古屋は、負けたり勝ったりを繰り返した8月を終え、9月4日と8日にはJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝で広島と対戦。ホームでの第1戦を0-1で落としてしまったが、アウェイでの第2戦は90分終了時点で1-0。2戦合計スコアがイーブンとなり、延長戦へ。そこで1点ずつを奪い合い、PK戦で激闘を制し、準決勝進出を決めた。


リーグ戦の中断期間中も公式戦をこなしたことで試合勘に問題はなく、なおかつタイトルに一歩近づいたと考えれば、チームの雰囲気が良いことは容易に想像がつく。長谷川 健太監督をはじめ、永井 謙佑、内田 宅哉にとっては気合いの入るゲーム。古巣に“新国立初黒星”をつける絶好の機会である。

Loading...
Try leaving your comments

0comments

  • Hot
  • Time

No comments available