• Loading...
Loading...

神戸vsC大阪:見えてきた首位の背中。神戸は勝ち続けてキャプテンを待つ

  • Jリーグデータ 2024/09/11 10:29
  • 0


首位追撃モードを加速させている3位・神戸が、苦境からの脱出を図るC大阪をノエビアスタジアム神戸で迎え撃つ明治安田J1第30節。関西に拠点を置くチーム同士、譲れないマッチアップだ。


首位・広島、2位・町田を勝点差3で追いかける神戸。ここ2戦は従来の持ち味である堅守が冴えわたり、連続無失点を記録するなどその強さを発揮している。前節はアウェイで福岡と対戦し、相手の持ち味に苦しめられる時間帯も長かったが、GK前川 黛也を中心に粘り強いディフェンスで対抗し、得点を許さない。そして、ゴールを決めたのは神戸が誇る大エースだ。大迫 勇也が前後半に1点ずつを奪い、2-0で完勝を収めている。


ただ、ショッキングな出来事もあった。福岡戦後の3日に山口 蛍の負傷が発表された。古傷である左脚の手術を行い、全治は10週間から12週間。主将であり、その献身性と躍動感で昨季のクラブ史上初となるJ1制覇に貢献したことは無論、今季も中心に居続けたプレーヤーの離脱はあまりにも大きな痛手だ。ただ、吉田 孝行監督はその手術に至った決断を受け止めている。


「去年も終盤に離脱したけど、人がいなくてなかなか手術に踏ん切れず、早く戻って優勝に貢献したいのがあったと思う。今年もそういう思いはあると思うけど、ここにきて(井手口)陽介とかクワ(鍬先 祐弥)とかの状態も良くなっている。タカ(扇原 貴宏)もいる。いつかは手術をしないといけない、ボロボロの状態だった。自分としては痛いけど、彼の人生とか、早くちゃんとスッキリして戻ってもらうことを考えれば今回の決断は正しかったと思う」


C大阪時代からの盟友、扇原も強い思いを口にしている。


「チームとしてもすごく痛いですけど、本人が一番つらいと思う。今季最後に帰ってこられると僕は信じているので、そういうときに自分たちがしっかりと優勝争いをして、今季もまた一緒にヴィッセル神戸が蛍くんと優勝できる状況というのを自分たちが作って、蛍くんを待つことがベスト。それが蛍くんも、1日でも早く治そうというモチベーションにつながると思う。しっかりと僕たちはピッチで結果を出して待ちたいと思う」


しばし不在となるキャプテンとの変わらぬ共闘を誓う神戸。J1連覇へのアクセルはいよいよ全開のときを迎えているが、アウェイに乗り込むC大阪にも勝利を譲れない大き過ぎる事情がある。ここ7戦で3分4敗、直近は3連敗中と勝利から完全に見放されているからだ。特にここ2試合は京都に5失点、横浜FMに4失点と大量失点を喫しており、厳しい結果となっている。一時5位まで浮上し直していた順位は8位まで降下。また前節は、試合前から大きな盛り上がりを見せていたG大阪との“大阪ダービー”が台風10号の影響により中止に。流れを変えるためのチャンスが後ろ倒しになってしまった。


イヤな流れのど真ん中に立つ状況となっているが、同じ関西に拠点を置き、上位争いを演じている昨季のJ1チャンピオンを打ち負かすことができれば、反撃への極めて大きな特効薬になることは確実だ。多くのサポーターもアウェイに駆けつけること必至の一戦。チームの覚悟を示す重要な試合となりそうだ。

Loading...
Try leaving your comments

0comments

  • Hot
  • Time

No comments available