UEFAネーションズリーグ（UNL）第2節、リーグAグループ2ではフランス代表とベルギー代表が対戦した。

現地時間9日、UEFAネーションズリーグ（UNL）は各地で第2節が行われ、リーグAグループ2ではフランス代表とベルギー代表が対戦した。

イタリア代表に1-3とショッキングな逆転負けを喫したばかりのフランスは、イタリア戦のメンバーからGKメニャン、サリバ、カンテの3人を残して8人の先発メンバーを入れ替え、前線はデンベレ、テュラム、コロ・ムアニが務めてエンバペもベンチからのスタートとなった。

メンバーを入れ替えてリスタートを切りたいフランスだが、イスラエル代表に勝利し連勝を期すベルギーが立ち上がりからボールを保持してフランスゴールへと迫る。

デ・ブライネを中心に、オペンダ、ルケバキオが積極的にゴール前へと飛び出していくベルギーに対し、エンバペやグリーズマンを欠くフランスは前線での収まりどころがなくビルドアップに手を焼く。

しかし、徐々にカンテ、ゲンドゥージ、コネの中盤が機能し始め、特にカンテが高い位置を取ると攻撃にアクセントが生まれるようになる。迎えた30分、左クロスをコロ・ムアニが競り、こぼれ球を拾ったカンテがエリア内右にラストパス。受けたデンベレのボレーはGKがかろうじてはじいたものの、こぼれ球をコロ・ムアニが強烈なボレーで押し込み、フランスが均衡を破った。

1点ビハインドで後半を迎えたベルギーは反撃に出たいものの、サリバを中心としたフランスの守備に攻撃陣が抑えられ、思うようにチャンスを作ることができない。

攻撃が停滞するベルギーを尻目に、ペースを握るフランスは57分、カンテからのパスを受けたデンベレがペナルティーエリア右からカットインして左足を振り抜く。得意の形からの巻いたシュートがGKカステールスを破り、フランスが2-0とリードを広げた。

2点を追いかける格好となったベルギーはルケバキオとティーレマンスに代えてバカヨコとマンガラを、さらにはオペンダに代えてデ・ケテラーレを投入。一方のフランスはコロ・ムアニとテュラムに代わってエンバペとバルコラを投入しさらなる追加点を狙いに行く。

ターゲットになるデ・ケテラーレが入ったことで、ベルギーがゴール前に侵入する場面も増えていくものの、フランスも高速カウンターからエンバペに決定機が訪れる。しかし、GKカステールスの好守もありこの決定機を生かすことができない。

フランスはさらにグリーズマン、オリーセを投入し、イタリア戦の先発メンバーに近い布陣に。ベルギーもムニエ、デュランビルを投入し一矢報いたいものの、GKメニャンを脅かすような攻撃ができない。

エースのエンバペにゴールは生まれなかったものの、最後までベルギーにゴールを許さなかったフランスが、クリーンシートでネーションズリーグ初勝利を飾った。

■試合結果

フランス 2-0 ベルギー

■得点者

フランス：コロ・ムアニ（30分）、デンベレ（57分）