鹿児島は５連敗中、いわきは２連敗中。目指すもののために勝点３が欲しい両者は球際で激しい攻防を繰り広げた。立ち上がりはいわきが有効にボールを保持するが、鹿児島守備陣が体を張って決定機を作らせない。徐々に両サイドから攻撃のリズムを作り出した鹿児島は武 星弥、渡邉 英祐が立て続けにシュートを放つも、枠を捉えられない。

試合が動いたのは30分、ショートカウンターで右サイドからゴール前に進入した西川 潤が技ありのゴールを決め、いわきが先制した。さらに39分にはFKのチャンスから谷村 海那が頭で押し込み、追加点。前半はいわきの２点リードで折り返した。

後半に入っても激しい攻防が繰り広げられる中、先に得点を挙げたのはいわきだった。58分、左サイドを突破した山下 優人のクロスに谷村が頭で合わせる。Ｊ２得点ランキングトップの貫録を見せつけるダメ押しゴールを叩き込んだ。

7,000人を超えるホームの大観衆を背に、劣勢の状況でも反撃を試みる鹿児島だったが、いわきの体を張った守備にことごとくはね返される。左サイドから沼田 駿也がドリブルで切り込み、クロスを上げようとするも、DFに体を寄せられて阻まれた。さらに63分には相手のスローインを藤本 憲明が奪い、圓道 将良が決定的なシュートを放ったが、GK立川 小太郎のファインセーブに遭う。それでもアディショナルタイム、鈴木 翔大が落としたところに詰めた藤本が、切り返しから技ありのゴールを決め、連続無得点を『４』で止める意地を見せた。

３－１で勝利したいわきが連敗を『２』でストップ。鹿児島は６連敗となった。