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町田vs新潟:信じ抜かなければ切り拓けない。町田が挑む難関ミッション

  • Jリーグデータ 2024/09/07 07:02
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JリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準決勝進出を懸けた準々決勝第2戦は、ホームの町田にとっての“大勝負”。そう言っては大袈裟だろうか。アウェイでの第1戦で0-5の完敗を喫した町田が、大逆転での準決勝進出を第2戦の90分で果たすには、6点差以上での勝利が必要となった。また5点差での勝利ならば15分ハーフの延長戦に突入し、そこでのスコアで勝敗を決する。今年40歳を迎えた町田の中島 裕希はこう言った。


「この結果で目も覚めたと思う。なんとしても勝って意地を見せたい。もう意地です。気持ちを入れて戦います」


町田のミッション達成は困難を極めるが、信じ抜かなければ、道は決して切り拓けない。第1戦がプロの舞台での初先発となった、JFA・Jリーグ特別指定選手の桑山 侃士も「まだ何も終わっていない。1点でも多く取りたいし、あきらめずに頑張る」と語気を強めた。


町田としての理想的な展開は、早い時間帯で先制し、少しでも相手の動揺を誘うこと。試合開始からフルスロットルで臨み、ファーストチャンスで仕留めようものならば、一気呵成に新潟を追い込めるはずだ。なりふり構ってはいられない。ナ サンホ、エリキら強力な外国籍アタッカーを軸に、チャンスの数に見合ったゴール数を重ねた先に、奇跡への道筋が待っている。


一方で5点のアドバンテージを得た新潟はアウェイに乗り込む形になるため、「貯金やアドバンテージがあるという認識はない」(松橋 力蔵監督)。また、町田が長い間明治安田J1で首位を走っていた実力を警戒し、「決して偶然ではない」と話した上で松橋監督はこう言葉を続けた。


「僕たちにできたことが町田さんにはできないということはありません。第1戦の結果で町田さんの闘志に火をつけることになったでしょう。相手のホームに乗り込んだ中で、覚悟を持って臨まないと何が起きるかは分かりません。相当な覚悟を持って第2戦に臨み、次のステージに勝ち進みたいと思います」


大量点のアドバンテージを手にした新潟が先制点を奪うことができれば、町田の戦意を削ぐことにもきっとつながる。また、大量得点での勝利が必要な町田は前がかりに出てくることが想定されるため、相手の出方を逆手にとりやすい。戦況次第ではボールを掌握しながら時計の針を進め、巧みに時間を使うことで90分間をやり過ごす戦い方も有効だろう。精神的に優位に立っているシチュエーションを、生かさない手はない。


町田と新潟による激闘の歴史をひも解くと、昨季の黒田 剛監督体制発足以降の町田は、公式戦1分3敗と、新潟に対して圧倒的に分が悪い。本来、カウンター志向の町田はボール保持志向のチームと相性は良いはずが、典型的な保持型チームである新潟のクオリティーに対しては痛い目に遭ってきた。ある種の“苦手意識”を拭い去り、“黒田ゼルビア”が新潟から初勝利を奪えるか。あるいは、新潟が町田の挑戦を退けるのか。準決勝進出を懸けた第2戦も、きっと熱戦となるに違いない。

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