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甲府vs川崎F:大声援で火がついた甲府。逆転勝利で応えられるか

  • Jリーグデータ 2024/09/07 06:52
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JリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝第1戦は1-0で川崎Fが勝利。川崎Fがそのまま突破するのか、甲府がまくるのか。“後半”の90分が8日18時からJIT リサイクルインク スタジアムで行われる。


アウェイでの第1戦で先勝を許した甲府だが、第2戦の戦いは試合終了直後からすでに始まっているのかもしれない。試合を終え、選手たちが挨拶すると、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsuのアウェイ席を埋め尽くしたサポーターはチームに大声援を送った。それは決勝ゴールを挙げた遠野 大弥のヒーローインタビューをかき消すほどの大音量であり、選手たちの姿が見えなくなるまで続いた。


あの後押しを受け、奮い立たない選手はいないだろう。第1戦では格上相手にも気を吐き、チャンスに何度も絡んだ鳥海 芳樹は、「試合が終わったあとのサポーターの姿を見ても『ホームでやり返すぞ』という気持ち、一緒に闘ってくれる気持ちが伝わった」と話し、「ロッカールームでも『まだ前半が終わっただけだ。ホームで逆転して絶対に勝とう』という気持ちにみんながなっていた」とサポーターの声援を受けたことで、負けてもなおポジティブに、むしろ選手たちの闘争心に火がついたことを明かしていた。


甲府サイドの注目点は、まずどんな形で逆転を狙うか。第1戦では守備時に[5-3-2]という「自分たちがいつも用いているものとは違ったシステム」(大塚 真司監督)で臨んだが、「かみ合わせを含めてちょっと難しかった」(大塚監督)こともあって27分に先制を許した。しかし30分頃から、2トップの一角だった鳥海が左サイドに回って[5-4-1]の形に変えると、選手たちは柔軟に対応。あと一歩というチャンスを複数回作った。


第1戦を受け、第2戦はどういう形で戦うのか、大塚監督をはじめスタッフたちはあらゆるパターンを想定しながら準備を進めていることだろう。その策略がハマるのか、選手たちが期待に応えるのか。その結果、逆転することはできるのか。


2試合合計で勝敗を決める際、第1戦で先勝したチームは一般的に「逃げ切る」という表現を用いられるが、川崎Fに逃げるつもりはないだろう。再び正面から立ち向かい、叩きのめすのが川崎Fのスタイルだ。


第1戦を欠場したファンウェルメスケルケン際も、先勝したことを喜びつつ、複数のチャンスを逃して追加点を取れなかったことを受けて「先勝していることを意識せず、まずは先制点、そして2点目を取りにチーム全体でアグレッシブに挑めれば」とコメント。守りに入るつもりはない。


そのファンウェルメスケルケンは小学生時代に、2011年から2017年まで甲府の業務提携クラブだったヴァンフォーレ八ヶ岳(※2010年までは八ヶ岳北杜グランデFCの名称)、そして甲府ジュニアユース、甲府U-18と育成時代を甲府で過ごした。さらに第1戦に途中出場し、試合終了後に甲府サポーターの声援を受けていた三浦 颯太も、JFA・Jリーグ特別指定選手時代を含め、プロ初年度となる昨季までの3シーズン、甲府で経験を積んだ。活躍することが古巣への恩返しだと信じ、普段よりも少し気持ちを高めるであろう両SBがどんなプレーをするかは、川崎F、甲府の両サポーターにとっての注目ポイントとなるだろう。


アウェイゴールルールは昨季から撤廃されているため、90分での決着となると、川崎Fは引き分け以上、甲府は2点差以上の勝利でベスト4進出となる。“前半”を終えて、点差はわずかに『1』。言うまでもなく、JITスでの一戦は何が起きても不思議ではない。

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