藤枝vs栃木の見どころ:底力を「本物の力」に変えるために。藤枝がホームで目指すこと
- 市の南1991 2024/09/07 01:38
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J1昇格プレーオフ進出に望みをつなぎたい10位の藤枝と、J3降格圏内を脱出したい18位の栃木。リーグ戦は残り約4分の1となり、終盤戦ならではの緊迫感が徐々に高まってきた中での、お互いに絶対勝ちたい一戦が始まる。
藤枝は、前回のホームゲームである前々節・山形戦では退場者が出て苦しい展開となり、非常に悔しい敗戦を味わった。だが、台風10号の影響で移動に重大な困難が生じたアウェイでの前節・熊本戦は、鹿児島でミニキャンプをするという英断で乗り切って2-1で勝利。本当に困難な状況の中で、クラブと選手の底力を示した。
それは大きな自信にもなったが、「いまは勝って負けての繰り返しになっているので、連勝することが本当に大事」と熊本戦のヒーロー・久富 良輔は引き締める。熊本戦は内容的には藤枝らしいサッカーができたわけではないため、ホームに帰ってきて迎える栃木戦ではボールを掌握して攻撃的に戦い続けることにこだわっており、その上で「栃木に勝ってこそ本物の力になる」と須藤 大輔監督は言う。
対する栃木は、5月に小林 伸二監督が就任してから苦境をある程度脱したものの、直近は4試合勝利がなく(2分2敗)、降格圏を抜け出せていない。ただ、16位の大分と勝点6差、17位の熊本とは同4差と手の届くところにいる。
前節は3位の長崎に対して90+3分の南野 遥海のゴールで追いつき、アウェイで1-1のドローに持ち込む粘りを見せた。チームの稼ぎ頭である南野に久しぶりのゴール(今季6点目)が生まれたこともあり、アウェイ戦が続く中でも、5試合ぶりの勝利に向けて感触は悪くないはずだ。
今季はリーグ戦と天皇杯で藤枝が2勝しているカードだが、前回対戦時は就任して約1カ月だった小林監督の戦い方が徐々に浸透しており、過去の結果は関係ないだろう。現時点の力を最大限に発揮して、自分たちの強みを結果に結びつけられるか。どちらにとっても、そこが何より重要になる。
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