第30節を迎える明治安田Ｊ２。今季、維新みらいふスタジアムで行われる最後のナイトゲームで、６位の山口と14位の徳島が対戦する。

両者はシーズン序盤の第５節（３月20日）で対戦し、山口が２－１で今季アウェイ初勝利を挙げた。そこから５カ月以上が過ぎ、今度は終盤戦で顔を合わせることに。徳島としてはＪ１昇格プレーオフに進出するために勝利がマストだ。ここで山口を倒して差を詰めなければ可能性がほぼなくなるだけに、ラストチャンスとも言える試合となる。

その徳島は、４月１日から暫定監督として指揮を執っていた増田 功作ヘッドコーチが５月５日に正式に監督に就任し、６月27日にはＪ１浦和から岩尾 憲が約２年半ぶりに復帰した。一時は９位にまで順位を上げたが、直近３試合は１分２敗と勝利がない。ここでエンジンをかけ直し、ラストスパートに向けて再発進できるかに注目だ。

山口の志垣 良監督は、徳島について「予算規模やクラブの規模で言えばＪ１を狙えるチーム、狙わなければいけないチーム。相手は全身全霊でやってくるので、そういう相手に対してウチがそれ以上の力が出せるか、パワーを出せるか」と話している。

山口は前節、岡山と対戦。今季のホームゲームで最多となる11,575人の観客を集めたが、最後までゴールを奪えずに０－２で敗れ、順位を４位から６位に下げた。ホーム２連戦での連敗を阻止するために、主将の河野 孝汰は「絶対に連敗はできない。上に行くチームは連敗してはいけない。リバウンドメンタリティーは選手全員が感じている。勝ちにこだわりたい」と意気込んでいる。

Ｊ１昇格に向けた互いの意地がぶつかり合う試合になりそうだ。