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名古屋vs広島の見どころ:リベンジを狙う名古屋。注目は“チームの心臓”

  • FIy999 2024/09/02 09:15
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豊田スタジアムで行われるJリーグYBCルヴァンカッププライムラウンド準々決勝第1戦は、リーグ前節の結果によって明治安田J1で首位に立った広島と、名古屋が対戦する。


ホームの名古屋にとって、このルヴァンカップは誇りを懸けた戦いだ。天皇杯は2回戦で敗退し、リーグ戦も首位との勝点差は『18』で、目標としていた優勝は絶望的。そのため、残すタイトルはこのルヴァンカップだけになったと言える。


広島には先月17日にホームで行われたJ1第27節で1-2と敗戦。終了間際にキャスパー ユンカーのゴールで1点差に迫ったものの、内容的には完敗に近いものだった。長谷川 健太監督は「前回の広島戦はスプリントの回数で圧倒された。上位を争っているチームに負けたあとに思うことは一緒で、インテンシティーが高くないとダメだなというところ。そこが現状では足りていない」と振り返る。サッカーの根本となる部分で相手に劣っていては勝負にならない。


その意味でこの試合の注目選手は、“チームの心臓”とも言われる稲垣 祥だ。背番号15の最大の武器はインテンシティーや運動量といった走力の部分。それに付随する形で、ボール奪取からチームのピンチを救い、チャンスにつなげていく。その彼が中心にいるチームが「スプリントで圧倒された」と言われてしまっては話にならない。


前回対戦では選手交代によるポジション変更で終盤はディフェンスラインに入っていた中、チャンスを逃さずにペナルティーエリアまで走り込んでキャスパー ユンカーのゴールをアシストしている。彼のアグレッシブな姿勢からチームメートが何を学び、どう表現するのか。幸いにもすぐに広島にリベンジできるチャンスが来た。ルヴァンカップのタイトル獲得のためにも、ホームで同じ相手に続けて敗れることだけは避けたい。


ただ現在、広島は絶好調だ。リーグ前節・FC東京戦での勝利で、同一シーズンにおけるトップカテゴリーでのクラブ記録となるリーグ戦7連勝を達成し、ついに首位へ躍り出た。サイドからでも中央からでも攻撃できるのが強みで、攻守のバランスが良く、守備陣も堅い。また、FC東京戦ではこの夏に加入したトルガイ アルスランがハットトリックを達成しており、選手層も厚くなっている。


名古屋との前回対戦での先制点は、セットプレーの流れから相手のクリアミスを見逃さずに最後は荒木 隼人が決めた。そして2点目が圧巻で、名古屋のDFをうまく引き出して作ったスペースに走り込んだのは、なんと最終ラインの中野 就斗。完全なフリーとなって入れたラストパスを加藤 陸次樹が確実に決め切った。どこをどう攻略すればいいのか、チーム全員の共通理解ができている印象で、現在の強さを感じさせるものだった。


不安な点があるとすれば、コンディション面。名古屋は、台風10号の影響によって8月31日に開催される予定だったJ1第29節・新潟戦が中止となり、中日に余裕が生まれた一方、広島は31日にリーグ前節を戦っている。今回は連戦となる中で、ミヒャエル スキッベ監督はどんなメンバーを送り込むのか。リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯と国内3冠を狙える位置にいる広島。勝負の9月の初戦を幸先よく勝利で飾りたい。

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