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名古屋vs新潟の見どころ:上を目指すために。名古屋が改善したい2つの数字

  • FIy999 2024/08/30 02:04
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11位・名古屋と12位・新潟の対戦。どちらも残留争いから完全に遠のくためにも勝点3を積み上げておきたい試合だ。


ホームの名古屋は前節で湘南と戦い、苦しみながらも1-0で勝利を収めた。7分にセットプレーから三國 ケネディエブスが打点の高いヘディングシュートを決めて先制。三國の身体能力の高さもさることながら、CKを蹴った山中 亮輔も、あらためてキック精度の高さを見せつけた。


その後は相手に主導権を握られたものの、粘り強い守備で得点を許さず。目指している攻撃的なサッカーを見せられたかと言えばそうでもないが、是が非でも勝利を収めたい下位との対戦で、しっかりと白星をつかめたことは大きかった。


連勝を狙う今節は、クラブの最大イベント『鯱の大祭典』の最終日。台風の影響は心配だが、多くのファンが訪れることが予想されている。ただ、この『鯱の大祭典』中に行われた明治安田J1第26節・東京V戦と前々節・広島戦の2試合は、いずれもゴール前のシーンが少なく、守備面はともかく攻撃面での名古屋の魅力をアピールできなかった。今節はそれを覆すべく、内容面での良化も期待したい。


中でも注目したいのはボランチの2人。“チームの心臓”とも言える稲垣 祥と椎橋 慧也だ。ともに運動量が豊富でボール奪取能力に長けており、攻撃面では、稲垣はミドルシュート、椎橋は得点に直結する縦パスという武器を持っている。


名古屋はリーグの中で最もシュート数が少なく、得点数も28試合で『32』と、リーグワースト2位タイの数字である。少しでも上位に行くためにはこの数字を改善させることは必須で、そのためにはFWだけでなく、ボランチの選手がいかに得点に関わるかがカギになる。


実際に広島戦では、惜しくも得点には至らなかったが、立ち上がりに椎橋がポケットと呼ばれる高い位置を突いて大きなチャンスを作り、終盤には稲垣がペナルティーエリア内まで攻め上がってキャスパー ユンカーの得点をアシストした。彼らがより攻撃に関わることで、前線を活性化させたい。


対する新潟は、直近5試合で3勝2分と好調。スコアレスドローに終わった前節は、首位の町田を相手にGK小島 亨介のビッグセーブなど粘り強い守備を見せ、得点を与えなかった。今節はその強度の高い守備を続けながら、どう攻撃につなげていくかがテーマ。このまま好調を持続していけばJ1でのクラブ最高順位となる2007年の6位以上も見えてくるだけに、まずは近い順位にいる名古屋を叩いておきたいところだ。


ちなみに、昨季のJ2降格ラインは勝点29。ただ、対象は最下位の1チームだけだった。今季降格するのは3チームで、チーム数が増えて試合数も増加していることから、そのラインは当然高くなる見込み。昨季の下から3チーム目・16位の勝点が『34』であることを踏まえると、勝点40に届けば安全圏内と言えそうだが、大混戦の2018年を振り返ると勝点41がボーダーライン(同年は16位のチームがJ1参入プレーオフに回り、降格の可能性があった)で、最終節の手前で16位だった名古屋は、得失点差により15位となり、残留を果たしている。


現在11位と12位の名古屋と新潟。今節の結果が上を目指すのか、下を気にしながらの戦いとなるかの分水嶺となりそうだ。

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