長崎1-2山口：小林投入でスイッチオン。山口が逆転で上位対決を制す

昇格を争う３位・長崎と６位・山口の対戦は、前節で敗れたチーム同士ということもあって、両チームともスタメンを複数人変更。長崎はCBに照山颯人、１トップにフアンマデルガドが起用された。対する山口はCBの一角に平瀬大、右サイドハーフに吉岡雅和を起用し、左サイドハーフには野寄和哉が入った。

やや暑さが落ち着いた中での試合は、ホーム・長崎が序盤から積極的な入りを見せる。縦への意識が高く、14分には先制に成功。秋野央樹のクロスはGK関憲太郎に向かうが、パンチングが弱く、マテウスジェズスが冷静に押し込んだ。

ビハインドを負った山口は得意のサイド攻撃から打開を狙うも、フィードの精度を欠き、大きなチャンスにはつながらず。長崎が１点をリードして前半を終えた。

山口は後半開始から小林成豪を投入すると、すぐに結果を残す。48分、河野孝汰が相手を引きつけ、小林へパス。小林は突破と見せかけてクロスを選択すると、酒井宣福がヘッドで合わせ、１－１とした。

山口の勢いは止まらない。55分、プレスからボールを奪うと、河野の左足での豪快なミドルシュートが決まり、逆転に成功した。

その後は長崎が交代枠を使い切り、82分の松澤海斗の右足でのシュートなど惜しい場面は作ったが、決まらない。

最後は守備を固めた山口。後半アディショナルタイムにヘナンが退場処分を受けたものの、左右からのクロスに最後まで耐え抜き、上位対決を制した。一方の長崎は、これで５試合未勝利。３位は維持しているものの、苦しんでいる。