FC東京0-3川崎F:差が出た“クラシコ”。決め切って守り切った川崎Fに軍配
- Jリーグデータ 2024/08/12 02:31
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2年ぶりに味の素スタジアムでの開催となった“多摩川クラシコ”は、日が落ちても蒸し暑さの残る環境でキックオフを迎えた。ホームのFC東京は、スコアレスドローに終わった前節・G大阪戦からスタメンを3人変更。右SBに白井 康介、左SBに徳元 悠平が入り、最前線にはディエゴ オリヴェイラが戻った。アウェイの川崎Fは、3-0で快勝を収めた前節・神戸戦からスタメンの入れ替えは1人のみ。CBにパリ五輪帰りの高井 幸大が復帰した。
ゲームの入りはFC東京が高いテンションでゴールに襲いかかった。5分、右サイドでのスローインから白井が抜け出し、鋭いクロスを入れる。逆サイドから遠藤 渓太が飛び込んできたが、DFのクリアに遭った。それでも、2次攻撃から高 宇洋がクロスを入れ直すと、再び遠藤が反応。ヘディングシュートは惜しくも枠を外れたが、チャンスを作り出した。その後も両サイドを起点に押し込み続け、12分には決定機。内側に入って引き出した徳元のラストパスからディエゴ オリヴェイラがGKと1対1を迎える。しかし、押し込もうとしたシュートはチョン ソンリョンのブロックに遭い、先制点とはならなかった。
耐える時間が続いた川崎Fであったが、無失点で切り抜け、ボールを持てるようになると、ゆっくりとしたテンポで動かしながらチャンスをうかがう。そして、15分にはファーストチャンスで先制点を奪う。大島 僚太のパスを受けたマルシーニョのクロスを、山田 新が頭で押し込んだ。さらに、20分にはあっさりと追加点。今度は右サイドで起点を作り、ファンウェルメスケルケン際がクロスを上げると、またしても山田が頭で合わせてゴールネットを揺らした。
ホームでこのまま引き下がるわけにはいかないFC東京は、後半開始から安斎 颯馬に代えて荒木 遼太郎を投入。71番はトップ下に入り、仲川 輝人が右サイドに回った。ただ、この交代策が流れを大きく変えるには至らず、2点のリードを保つ川崎Fが局面を読みながらボールを動かして時間を進めていった。
その中で、FC東京は60分に原川 力をボランチに入れ、69分には小柏 剛と俵積田 晃太を送り込んで攻撃に変化を生み出そうとする。
しかし、ゲームを決める次の1点を奪ったのは川崎Fのほうであった。72分に左サイドでFKを得ると、FC東京のアカデミー出身選手である三浦 颯太が左足で入れたボールに、マークを外してフリーの高井が頭から飛び込み、豪快にゴールネットを揺らす。そのまま倒れ込んだ高井はチームメートにもみくちゃにされた。
なんとか一矢報いたいFC東京は、終盤に入り決定的なチャンスを連続して作り出すが、遠藤の抜け出しも、白井の右足のシュートもチョン ソンリョンに阻まれるなど、最後まで1点が遠く、そのままタイムアップ。試合終了直後には、ゴール裏から大きなブーイングが飛び交った。
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