改善は見られたが……。藤枝、「もったいない前半」が尾を引く結果に
- Jリーグ試合後のニュース 2024/08/11 03:52
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アウェイ・藤枝の須藤 大輔監督が試合後の会見で「まったくもって、もったいない前半。何も得られない、何の収穫もない、誰も戦っていない、勇気も覚悟もない、ベンチから見ていて怒りすら感じました。多くのサポーターが声援を送ってくれたが、それに値する前半ではなかった。こんなことではトップ6ではなく、下が見えてくる前半にしてしまった」と一気に話した。それだけ藤枝にとっては良さを発揮できなかった前半。一方、ホーム・甲府の大塚 真司監督は「藤枝さんのアグレッシブさに負けないアグレッシブさで最後まで戦ってくれて、勝利につながった」と会見の冒頭で話した。
これらの言葉どおり、藤枝がうまいこといかない、セカンドボールも自分たちのほうに転がってこない中で、8分にペナルティーエリア内右から鳥海 芳樹が上げたクロスを、アダイウトンがDFを引きずるように突っ込みながらヘディングで決めて、試合展開は甲府に傾いた。ただ、甲府は主導権をとり、多くのシュートを打つことはできていたが、シュートは枠を外れ、枠に飛んでもシュートブロックに阻まれた。藤枝にとって内容が悪くても1点差ならあきらめる試合ではなく、どんな形でも追いつけば流れを引き戻すことができる要素はあった。
しかし、この流れを許さなかったのが甲府の荒木 翔。「振り抜いてみるものだと思いました。相手に当たって入った」と前半終了間際に得たCKの流れからミドルシュートを決めて、甲府が内容に見合った点差になんとか持っていって前半を終える。
後半、須藤監督は前半の課題だったビルドアップの改善に向け、カルリーニョスをCBに投入する。須藤監督は「後半から入った選手の勇気、覚悟、ボールを持つことを怖がらない。前へ推進力を出すプレーは収穫」と振り返った。ただ、甲府もひるむことなくプレー。63分には鳥海がループシュートを決めて、3-0とリードをさらに広げることに成功する。終盤には守備的な選手を投入して守り切った甲府が2試合連続無失点で勝利し、今季二度目の連勝を果たした。
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