FC東京vs川崎Fの見どころ:この一戦に現状は関係ない。FC東京は“7年ぶり”を目指す
- FIy999 2024/08/10 01:52
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この一戦に現状は関係ない。FC東京は“7年ぶり”を目指す
今季二度目の“多摩川クラシコ”が、夏休み真っ盛りの8月の味の素スタジアムで開催される。ホームのFC東京が勝点37の7位に対して、アウェイの川崎Fが勝点31の12位。順位表の立ち位置で見れば、両チームともに満足できる状況ではないが、どんなときもこの一戦に現状は関係ない。お互いに負けられないライバル同士の激突は、激闘が必至である。
ホームのFC東京は、再開初戦となった前節でG大阪と対戦した。結果的に言えば、2位に位置していたチーム相手にアウェイから勝点1を持って帰ってきたが、内容は反省が多く残るゲームとなった。特に前半はG大阪にボールを圧倒的に握られ、防戦一方に終始。パリ五輪帰りだったGK野澤 大志ブランドンの立て続けのファインセーブがなければ、失点を重ねていてもおかしくない展開であった。
その課題を修正して臨みたい今節に向けては、試合後の小泉 慶のコメントが1つ参考になりそうだ。「ミドルブロックを意識し過ぎて、もうちょっと前に出られるときに、ボランチの僕とヤン(高 宇洋)もちょっと低かったところはあったので、そこは改善できればいい」。構える守備を選択するにしても、ある程度前線からプレスを掛けて相手にストレスを与えなければ、自由にボールを動かされてしまう。パスワークに秀でる川崎Fが相手なら、なおさらそこの改善は必要になるだろう。
中断前の前々節・鹿島戦に敗れ、中断明け初戦のG大阪戦では辛くも勝点1と、上位陣に勝ち切れなかったことで上との差を詰め切れなかっただけに、まさにここは踏ん張りどころである。そして何より、“川向かい”のライバルにシーズンダブルを食らうのは許されない。“多摩川クラシコ”において、2017年の明治安田J1第4節以来、7年ぶりとなる味スタでの勝利を目指したい。
対して、アウェイの川崎Fは、ようやくチームの調子が上がってきた状態でこの一戦に臨めそうである。第19節・新潟戦から5試合引き分けが続いていた中で、中断前の最後のゲームとなる前々節・柏戦で勝利を飾ると、中断明け初戦となった前節・神戸戦は3-0で快勝。今季初の連勝を果たした。
この2試合で大きなインパクトを残したのが、山田 新である。2試合連続2ゴールと得点を量産し、勝利に大きく貢献。プロ2年目のストライカーはこれで9ゴールと、大台の2ケタに迫っている。3月の前回対戦でもFC東京からゴールを挙げており、3戦連発の期待がかかる。
チームとしても、3連勝となればもちろん今季初であり、シーズン残り3分の1の戦いに大きなはずみがつく。昨季の国立競技場でのゲームで久しぶりに敗戦を喫したが、近年の“多摩川クラシコ”では圧倒的な強さを見せており、今季もホームゲームでは3-0と“青赤”を一蹴。さらに、2018年から2022年の5シーズン、味スタでのゲームはいずれも複数得点を取って勝利している。夏の逆襲へ、“得意”の味スタで攻撃力を見せつける。
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