中断明け一発目となる今節。公式戦４連勝中の湘南は前節・G大阪戦で決勝ゴールを挙げた畑 大雅が負傷によって欠場し、鈴木 淳之介も出場停止となった。一方、公式戦４連敗中の福岡は、前線でターゲットになれるウェリントンがケガからスタメンに復帰した。また、今夏に町田から加入した池田 樹雷人がベンチ入りした。

立ち上がりに主導権を握ったのは、ホームの湘南。相手を押し込み続け、９分にはＪ１初先発の吉田 新がクロスを送る。これにファーサイドの福田 翔生が合わせたが、シュートは惜しくもクロスバーに当たった。

福岡も負けじと立ち向かい、12分にウェリントンがミドルシュートを放ったが、GKソン ボムグンが横っ飛びでこれを阻む。15分にはGK村上 昌謙がウェリントンへロングボールを蹴り、落としを受けた紺野 和也がシュートを放ったが、これもソン ボムグンに片腕ではじかれる。

その後は再び湘南ペース。髙橋 直也や茨田 陽生がゴールへ近づくプレーを積極的に行い、相手を押し込むが、最後のフィニッシュにうまくつなげられない。スコアレスのまま前半が終了し、試合の行方は後半に託された。

ハーフタイムでの選手交代は両チームなし。スタートと同じ22人で試合は再開し、61分に湘南が試合を動かした。CBキム ミンテが持ち運ぶと、そのまま強烈なロングシュートを飛ばす。これは村上にはじかれたが、福田がすぐさまボールを回収し、茨田がバックパスを受けてシュートを放つ。これも村上にはじかれたが、その先に走り込んでいた鈴木 章斗が詰め、ホームチームが一歩リードした。

福岡は失点直後に重見 柾斗を、69分にシャハブ ザヘディを入れて反撃を狙う。湘南は71分に初めて選手を交代。ルキアンと奥野 耕平がピッチに立ち、前からの出力を上げにいく。

終盤に攻勢を強めたのは福岡。ペナルティーエリアまで相手を押し込み、シュートを狙いにいくが、湘南も人数をかけた粘り強い守備で対抗する。

90分が経過し、アディショナルタイムは７分。そんな中、90＋４分に福岡がCKを獲得すると、シャハブ ザヘディがヘディングシュートを叩き込み、同点ゴールをマークする。

連勝を伸ばし、降格圏から遠ざかりたい湘南は前線に人数をかけながら勝ち越しを狙いにいく。しかし、ゴールネットを揺らすことができず、試合は１－１で終了。湘南は公式戦５連勝を飾ることができず、福岡は公式戦での連敗を『４』でストップし、悪い流れを断ち切ることに成功した。

次節は湘南が中３日で町田とのアウェイ戦、福岡は中２日での試合となり、こちらもアウェイで札幌との試合を迎える。