パリ五輪男子サッカー準決勝が行われ、U-23フランス代表とU-23エジプト代表が対戦。フランスが120分間の末に決勝進出を果たした。

開催国として金メダルが期待されるフランス。アレクサンドル・ラカゼット、ミカエル・オリーズ、ジャン・フィリップ・マテタらが先発した。序盤ペースを握ったのはフランス。アドリエン・トリュフォーが左サイドを飛び出し、胸トラップからボレーシュートを放つ。しかし、GKの好セーブでゴールは生まれない。

40分にもコーナーキックからロイク・バデが頭で合わせるが、ポストに嫌われる。こぼれ球も押し込めず、フランスは得点機を活かせない。前半スコアレスで終了した。

60分、クロスのこぼれ球をエリア内でフリーとなっていたラカゼットが狙う。左足で放ったシュートは枠を捉えられず、大きなチャンスを逃した。するとエジプトが直後のチャンスを活かす。マフムード・サーベルが一度はシュートがブロックされるも、もう一度強烈なシュートをGK頭上に突き刺し、エジプトがついにスコアを動かす。

すぐに反撃に出たフランス。マテタのヘディングシュートはGKの好守に阻まれ、クロスからマグネス・アクリウシェが頭で合わせるが、ミートはしきれず。75分にも決定機。セットプレーからラカゼットのシュートはポストに、直後にバデがクロスを合わせるが、こちらはバーに弾かれた。

しかし、83分にオリーズのスルーパスをマテタが叩き込み、ついにフランスが同点に追いつく。終了間際にパワープレーからVARが介入し、ハンドによりフランスがPK獲得かと思われたが、最終的にPKはなしの判断。1-1のまま延長戦へと突入する。

延長戦開始早々、エジプトに退場者が出てフランスは数的優位に。99分についにフランスが逆転。クロスをキルマン・シリディアが折り返すと、マテタが頭で決めてフランスがリードを奪った。

さらに延長後半、途中出場のディジレ・ドゥエの粘りからボールは中央へこぼれる。これをオリーズが左足ダイレクトで流し込み、フランスが大きな3点目を挙げる。3-1で試合は終了し、フランスは1984年大会以来となる金メダル獲得に王手をかけた。