アルゼンチンサッカー協会は、モロッコ戦の試合終了間際の同点ゴールがVARによって無効とされたことを受けて、FIFAに苦情を申し立てたと報じられている。

キックオフ前から問題が起こりつつあった。サンテティエンヌのスタッド・ジョフロワ＝ギシャールでは、アルゼンチンの選手と国歌が観客からブーイングを受けた。これは、コパ・アメリカの優勝祝賀会でチェルシーのミッドフィールダー、エンツォ・フェルナンデスがフランスに対して人種差別的なチャントをしたとされる行為に対する反応だったようだ。しかし、アルビセレステがロスタイムの残り数分で同点ゴールを決め、事態は悪化した。

同点ゴールの後、モロッコのファンがピッチに押し寄せ、2-2の引き分けに向かっているように見えた試合は突然中断された。両チームの選手はピッチから退場させられ、1時間以上も姿を消した。しかし、2-0のビハインドからの劇的な逆転劇は長くは続かなかった。VARが介入し、半自動オフサイド技術がクリスティアン・メディナがゴール前にオフサイドだったと判定したため、得点から60分以上経ってから得点は無効となった。

TyC Sportsのジャーナリスト、ガストン・エドゥルによると、AFAはFIFA懲戒委員会に正式な苦情を提出したという。苦情は、試合の扱いと、大幅な遅延と広範囲にわたる混乱を招いたピッチへの侵入に焦点を当てている。

2024年パリオリンピックでのアルゼンチン対モロッコ戦は、その混乱した場面と運命を変えた物議を醸したVARの判定で記憶に残るだろう。とはいえ、この衝撃的な敗北の後、アルゼンチンはオリンピック出場の望みをつなぎとめるために、今後の試合で立ち直らなければならない。7月27日にイラクと対戦し、7月30日にグループステージ最終戦でウクライナと対戦する予定だ。